検定前日に最後の練習をしていましたが、実践系は良いのですがやっぱり低速系がいまいち不安です。
なんって思っていても後の祭り、検定当日を迎えました。

しかし、検定をどの様にするのかというのが全くわかりません。
簡単に説明すると、全員を6班くらいのグループに分割します。分割した班は男女別で、同じ種目を受検する人たちが固まっています。原則ね。
要は単位受検制度となっているため、例えば前年度までにA単位を合格していた人はその年はBC単位のみを受検すれば良いことになります。
なので、班別に受検種目は一緒になるわけです。

当然ちぃにぃは初年度なので全種目受検組に分類されるわけです。
で、その班ごとに一日目に4種目、二日目に2種目を受検しますが、班別にローテーションを組みながら4種目を同時進行で受検します。
ちぃにぃの班はまず最初に大回りからスタートです。
最初に受験者が揃っていることを確認するために点呼を取ります。この点呼を取ったらその場から離れることは現実的にはできないのです。ちぃにぃはちょっと滑ってしまいましたが(笑)

で、約50-60人ほどが一つの班ですので、一人30秒としても30分ほどかかります。それをただ待つだけです。

前の人の滑りを見ていると何がなんだかよくわからなくなるし、かといって何もしないのも暇だし。。。
で、順番がどんどん近づくにつれて心臓がバクバクしてきます。

学生の時以来、受検というものをほとんどしたことがないのでこの様な独特な緊張感は味わう経験は貴重です。
去年から始まって約2年弱、大震災の影響を乗り越えて、この6回の滑り、時間にして数分に全てをかけるわけです。

当然失敗したらそのまま不合格です。単位制とはいえ、それぞれの単にで2種目両方を合格しないと単位はとれません。初年度であれば、一つの種目でも失敗すればそれで終了です。
これはものすごく緊張します。顔が引きつっている人たちもいます。でも、この緊張感がたまらないんです。また緊張感がよりよい力を発揮させるためにも必要なんだと聞いたこともありますが。
で、いよいよ本番。大回りから開始です。
心を落ち着け、スキー板についた雪を丁寧にそぎ落としてからスタートです。
コースを全部で6ターンで終えるのが一応基本ですが、滑り始めるとそんなことは忘れてしまいます。普段滑っている通りに滑ります。
滑り終える直前にターン数が中途半端になってしまい、ちょっと微妙な終了でした。
でも自分では自分ができる滑りは表現できたので満足でした。サポートの皆も「良かったね」、けいこも「普段通りの滑りだったよ」と言ってくれました。ビデオで見た感じも、まぁこれはいつも通りだな。と自分で思える滑りです。これでNGならば仕方ないかなって感じでした。

で、緊張もほどける間もなく、お次は不整地小回りです。表太郎の右側上部からスタートです。
で、不整地といってもいわゆるコブ斜面ではなく、堅いバーンにデコボコがある状態です。
前の人がどんどん滑っていますが、コブになっていないこともあるのか、バーンが堅いのか、よくわからない滑りばかりでした。
だいたいコースは3つ。左からほぼ整地、真ん中が小さなコブが点在する不整地、右側が回転競技などの際に現れる縦溝系の不整地です。
ちぃにぃは迷わずど真ん中からスタートです。
意識することは、一軸系の動きで両足そろえて逆ひねりを意識すること。でもあまりひねりすぎないようにと。
で、実際に滑り始めるとコブがあまりに不正なのでまっすぐ滑り降りることができません。まぁ適当にコブをこなしながら、多少左右に移動しながらしっかりとゆっくりと正確に滑ります。
まぁ良いでしょう。直前に滑ったOさんも「良かったよ」と声をかけてくれました。自分でもGoodかなって感じです。
さて、初日の種目は半分終了で、残すものは谷回りと横滑りです。
まずは谷回りの検定バーンである天狗に移動です。
谷回りはどの様に滑れば良いかというのは昨シーズンに自分なりにマスターしており、特に問題は無いと思っていました。で、前日の練習の時にもビデオ撮影などはせずに本番に臨みました
で、まずは左ターンから開始。1ターンを終えて、ターン方向を間違えないように右ターンを。
自分ではちょっとどうかなと思いつつも、まぁ良いかという感じでけいこと話をしました。
けいこ曰く「練習の時とちょっと違うね」というコメントが・・・
確かに自分でもちょっとどうかと思っていたので、少しだけ不安になりました。
でも、終わってしまったことをとやかく言っても始まりません。本日の最後の種目である横滑り会場であるファミリーコースへと向かいます。
到着すると、順番はまだまだ全然先でかなり待ちそうな感じです。
ということで、早速横滑りの練習を開始します。
実はこの横滑りが最後の最後までどの様にすれば良いのか理解が今一歩だったんです。
ポジションが悪いのか、足首の緊張感が不足しているのか、重心移動が悪いのか・・・
で、時間があったので何度も何度も繰り返し練習します。
何度か滑った時のこと「これだ!」と思うことがあり、それを繰り返し練習するとなんとまぁGoodな感じになりました。
これでちょっと自信がついたので検定へと向かいます。
ちょうどこの頃から長野方面から冷たい風が吹き込んできており、雪がちらほらしてきました。検定員もさすがに寒すぎたのか、ちょっと休憩です。
というこで、全員でデラガケをかねて一回リフト往復です。
さて、いよいよ本番です。
まずは右足が谷側の位置からスタートです。こちらの方が苦手なんでね。最後に得意な方を検定員に見てもらえればちょっとは有利に働くかという阿漕な考え方からこのようにしています。
で、自分ではGoodです。続いて逆方向へ。
こちらもGoodでした。直前に気がついた点を意識することによって全然滑り?が変わりました。
で、何が変わったかというと、スキー前後のポジションです。
両足で滑る、重さで滑るということを考え、ポジションをほんの少しだけ後ろの方へ移動させかかと荷重を意識して滑りました。
そうすることで、両足に重さをかけたままできちんとしたスキーのずらしができるようになったんです。
重心位置は2-3cmほど動かした感じでしょうか。でもこの数センチが圧倒的な違いをもたらしてくれるんですね。

ということで、無事実技検定初日も終了です。
この時点での自己評価はどうかというと、うーーん微妙。明確な失敗はないけど、絶対に大丈夫かと言われると大丈夫なのは不整地小回りだけかなって感じです。
みんなと食事を済ませて、ちぃにぃは一路宿へと向かいます。なぜならばこれから理論検定が待っているからだよ。
少しでも丸暗記をするために宿でお勉強です。
でも、その前に自分の滑りをビデオで確認してみました。

<感想>
大回り:別に悪くない滑りです。今までの自分の滑りを出すことができているように見えます。
不整地小回り:まぁこんなもんでしょう。多少ラインが横に移動していますが、バーンがバーンだからね。
谷回り:自分では完全に×です。腕は前方にまっすぐ伸ばして肩の力は抜けていないし、重心が谷側に全然移動できていないし。
    その結果谷側のスキー板の上からきちんと荷重がかかっていないし・・・
    とにかく見ていて格好悪いのなんのって、あぁ1年目で制覇は無理かと勝手に判断して、あちこちに谷回り失敗したと連絡してしまいました。
横滑り:Goodです。自分でもこれなら○だなと思えるほど良くできています。
この時点でA単位は来年も受検かと少し落ち込みながら、来年度は種目変わるんだよね〜なんて思いつつもお勉強です。

で、理論検定の会場は歩いて10-15分ほどのところにある場所で実施です。
とりあえず仕事とかに忙しい中なんとか丸暗記をしながら過ごしてきました。
試験直前まで教材を片手に最後のあがきをしています。
で、いよいよ試験スタート。

試験用紙を見た瞬間に・・・となってしまいます。
OKテクニックはどこの国の発表アバルマンは?から始まって、予想していなかった(出題されるのは常識みたい)筋肉の呼び名から諸々の規則とか。
何とか回答はしたけれども、絶対に○かはわからない問題がかなりありちょっと不安に。
でも記述式の設問が多かったのでなんとか書いてはみました。
で、時間ぎりぎりまで内容を吟味し続けてタイムアップ。
とりあえずできることはしました。
感想は60点は取れているだろうって感じかな。

これで初日の検定は無事終了。
谷回りが絶対に×だと自分で確信していたのでちょっとブルーでした。
で、宿に帰ってお風呂に入ってお食事済ませて、みんなと少しだけ宴会をしてから就寝です。
明日は小回りとフリーの二種目を残すだけです。

見出し
     
二日目。
昨日の反省を生かして、できるだけ早くに宿を出て体を動かします。
検定バーンは滑ることができないけど、セパレートコースの横を何度か滑って斜面状況などを確認します。
昨日に引き続き堅くしまったとっても良いバーンです。
で、昨日意外に緊張していたので、今日は緊張をほぐす意味も込めてMUSICなどを聞きながら検定へと向かいます
別に反則でもないと思うし、小さな音で聞いているので良いでしょう。
で、最初に小回りからスタートです。
順番待ちの間にスキー板の雪を払うという儀式をして、胸を三度「できる、できる、できる」と軽くたたきながら過ごします。
ちょうど大好きなTrue Baby Trueが流れています。気持ちもノリノリでいよいよスタートです。
最初の2ターン位を慎重に滑り出し、スピードに乗っていきます。クニック(段差)を抜けたあたりで斜度がきつくなるけど、滑っていながらものすごい余裕で斜面もよく見え、自分の体がどう動いているのかということも良く理解できる状態です。
滑りながら自分で「良し良し良し」と思えるほどGoodな滑りです。
滑り終えた時点で自分自身で大満足状態です。
すぐにけいこに「どうだった」と聞くと「今までかつて無いほど良かった」というお褒めのお言葉を頂きました。
自分でも今までこんなに完璧に滑ることができた小回りもないと思えるほどの滑りでした。

いやはや本番に強いのかな〜なんてね(笑)
おそらく、美和ちゃんが後押ししてくれたんだよね〜なんてね。

さい先は良いぞ、ということでお次はフリーです。
フリーの順番は最後の班で、しかも終わりから数えて数人目の順番です。
フリーのコツはどこのラインをどの程度のターン弧で何ターンするのかということを最初からイメージしてその通りに滑るのが良いのですが、なかなかイメージがつきません。
フリーは前走が滑るのでそれを参考にしようかと思いながら考えていました。
ちぃにぃはターン開始を左ターンから滑りたいのですが、リズム変化を左側の斜面で実施するためにはターンを4回入れなければなりません。そうするとかなりしたまで落ちてしまいます。なんて考えていたんだけど、前走を滑るNコーチも同じコース同じターン数で滑っていました

これに力を借りてターン構成は最後の最後に決定です。
順番を待ちながらスキー板の雪を落としながら過ごします。(これは自分なりのルーチンです)
いよいよ残り数人になってきて、前後の人たちと「最後だから楽しく行きましょう」と声をかけながらスタートです。
フリーはスピードも命ですし、リズム変化の時に抜重要素などがでないように気をつけながらゆったりとしたリズムで、でも斜面をがんがん降りるように滑ります。
リズム変化も無難にこなして、無事ゴールです。

WさんとかHちゃんとかから「ちぃにぃさんとはわからずに見ていたけど、良かったよ」というお褒めの言葉も頂き、満足です。
で、これで全ての種目が終了です。
あとは結果発表を待つだけです。
1級を合格してから、右も左もわからない状態での養成講習会、大震災を経て、今日までの長い道のりを振り返りながら「できることはやった」という思いでいっぱいです。
結果発表まで数時間をまったりとしながら過ごします。
2011年 2012年 準指導員検定レポ  こんな人が指導員になってよいのでしょうか(笑)
<11 初年度分の検定本番>