2009.9.5-6 立山と剱の展望台 in 針ノ木から種池縦走

所々にこんな感じの雪が残っています。
今にも崩れそうだよね

さて、久々に二泊三日で北アルプスを歩いてみようということになり、日程を調整したんだけど、天候不順で延期。
その時は、八峰キレットを越える予定だったんだけどね。で、気を取り直して今度は一泊二日で行けるところを探していたんだよね。
そんなとき、ふと思い立ったのが、
扇沢から出発し、針ノ木岳から種池山荘へと縦走して、扇沢に戻る周遊ルートなんだよね。
このルートは以前から気にはなっていたんだけど、なかなか脚が向かなかったんだな。
でも、登山仲間の岳岳さんがちょっと前に歩いていて、かなり気に入った縦走路であることという紹介もあり、このルートを歩くことにしたんだよね。
で、ルートの詳細を調べてみると、
なかなか手強そうな感じがします。
何が手強いかというと、針木岳から種池山荘へ向かうルートのアップダウンが結構激しいんだよね。
今回はテント山行なので、重さに耐えることができるかというのがちょっと不安だったけど、まぁ何とかなるかなという軽い気持ちで行くことに決定。

我が家のワンピッチは50分歩いて10分休憩なんだけど、これを数回繰り返しながら標高を稼ぎます。
やがて、ノド手前で沢を左岸側に渡り、高巻きよろしく左岸の崖をよじ登ります。
雪渓があるときの方が歩きやすいかもね。意外に岩場がしっかりあるので結構楽しい登りです。

ビールばかりではお財布が底を突いてしまうので、ミニミニ焼酎を持参しています
筋肉のハリをより意識しながら慎重にストレッチをしながら体をほぐしていきます。なんてしている内にビールも無くなり、すること無いのでテントに戻ります。
テント場についてから、すぐに寝てしまうと高山病にかかりやすいのでなんとか起きていたんだけど、やはり
疲れと睡眠不足とビールの心地よさからお昼寝タイムになってしまいました。
この
山の上でビールを飲んで、心地よい疲れの中でテントでまったり昼寝をするのが贅沢の極みなんだよね〜
テントの中にいると暖かいしね。
←いやー素晴らしい旗があります(笑)

まさに急登です。
でも結構楽しかったりして(^o^)
歩き始めてしばらくすると、針ノ木沢の本体を登ることになります。上の方には雪が少し残っているんだけど、周りにはほとんど雪はありません。
時々、アザミが大群生している場所を抜けながら標高を上げていきます。
やがて針の木沢の右岸側を登り始めます。ここらあたりから結構な急登になってきます。

雪渓の近くになってくるとまた別の種類のお花たちも咲いています。

ハシゴ場と言えないようなハシゴです。
でも、逆にグラグラしているのでちょっとねって感じかな(^o^)


準備完了で出発前の記念撮影です


上空に飛行機が飛んでいました
飛行機雲も出ていないので明日は良い天気になりそうな予感です
ビールのおつまみと軽い大昼ご飯を頂きました
まさにつづら折りに登るとはこの事。
でも、我が家は急登を登るのが好きなんです。というよりは、下るより登る方が好きと言った方が正解かな。
この登りは
槍ヶ岳山荘に登る直前の急登と同じくらいの感じです。
ちぃにぃは、ここを登りながら最近マイブーム再来しているドリカムの歌を口ずさみながら登っていきます。途中歌詞が分からなくなると、けいこに「歌詞どうだっけ」なんて話ながら登ります。
ただ、
急登だからといってハァハァ行って登るだけが能ではないからね(^o^)
←いよいよ稜線も近くになってきました。

雪渓の横を登ります。
道は結構荒れています

恐らく赤沢だと思います。
↑沢に流れる水がとっても良い雰囲気を醸し出していました

秋の足音も聞こえていました
ベニテングダケかな?
キノコは全然解りません

ブナの木々の隙間から見える空も良かったけど・・・
写真では良く分からないよね
登山道は少しずつ登山道らしくなるけど、基本的には歩きやすい道が続きます。
途中2度ほど沢を渡ります。鳴沢とと赤沢です。これが鳴沢岳と赤沢岳に続いているんだろうね〜

どこが自然遊歩道なのか良く分かりませんでした
このあたりと山登りしないで歩くだけというのちょっと意味が分からないけど・・・
↑ここからが本格的な登山道です
まずは樹林帯と舗装路を繰り返しながらダラダラと登ります。トローリーバスが動いている音が時々聞こえます。
何度か、舗装された道をショートカットしながら歩くといよいよ本格的な登山道になります。
今回の山行に先立ち、けいこがおNewのザックをゲットしたんだよね。
グレゴリーの50Lのタイプです。最近のザックは本体の重量自体が軽くできているので軽量化を目指している我が家にとってはちょうど良いかもね。

で、行程は初日に扇沢から
針ノ木山荘のテント場で宿泊。その日は蓮華岳へと往復。翌日は朝早く出て、針木岳をはじめとして沢山の山を登りながら種池山荘を経由して、柏原新道をくだるというもの。
ルートのバランスとしては、初日を1としたら二日目は2という感じ。なぜかというと、
テント場がある小屋が針ノ木岳と種池山荘しかないためです。
一般のガイドブックなどではこのコースを二泊三日と書いているものもあるみたい。
でも、我が家はこのコースを二泊三日で歩くほど贅沢をしている暇はありません。最初から長時間の歩きを覚悟して一泊二日で歩きます。
でもさ、ネットとかで色々と調べるとこのコースを日帰りする人たちもいるみたいで、なんというアホな事をって感じがします。ちょっともったいないよね〜
なんてね(^o^)
で、2時間程昼寝をした後に、フト起き上がって夕食の準備です。
本日の夕食はナン+カレーです。久々の山でのテント生活はやっぱり楽しいです。
東側を見ると蓮華岳から船窪山方面もよく見えます。蓮華の大下りもよく見えますし。
で、本来の予定はここから蓮華岳へと往復する予定だったんだけど、流石に久々にテント担いで登ってきたのでちょっとお疲れ気味です。更に先ほどみた「
エビスあります」の旗が我らを誘っています

ミヤマキンポウゲかな
もう夏も終わりに近づいているけど、お花たちも結構咲いていました。
雪渓の雪が残るからなのかな?
さて、ここからが本番です。
ちなみに水場があるという情報が合ったんだけど、小屋裏の水場には水はほとんど出ていませんでした。
別の場所に水場があるのかな?

山小屋では貴重な情報をゲット出来ます
で、当日の朝早くに家を出発して、一路扇沢へと向かいます。
扇沢へのルートは
長野まででて、オリンピック道路を途中で左折して扇沢へ入るルートが以外に近いです。
単純な距離だけではなく、走る時間を考えたらこのコースが一番かもね。
ということで、現地の駐車場には7時過ぎに到着。既に柏原新道付近の駐車場はいっぱいだったよね。
で、我が家はターミナルの一番下の駐車場からもう一段下がったジャリの駐車場に止めて出発準備です。
既にかなりの車がいたっけね。
小屋の中でちょっと休憩しながら、エネルギーを補給します。
夏の時期では針ノ木雪渓が待ち構えているんだけど、この時期になると雪渓もほぼ無くなっており、ノドといわれる場所で雪渓が崩壊しているので高巻きを歩くことになります。
なんて情報をゲットして小屋を立ちます。
距離としては、約半分ほどなんだけど、これから先がガンガン標高を上げていくので実質的には1/3きたかどうかって感じかな
ちぃにぃは小屋にビールを買いに行き、その間にけいこは食べ物をこしらえて楽しいディナータイムの始まりです。
でも、
最近は山の上では余り飲まないようにしています(本当?(笑))なぜかって、それは歳と共にお酒が翌日に残るようになってきたからです。明日は長丁場だし、途中エスケープルートは皆無だから一度歩き始めたら最後まで歩き通さなければならないからね〜

で、食事も済ませてお腹もふくれたのでちょっと早いけどお休みなさいZzzz・・・

けいこは寒いのでテントの中にいます(笑)
お湯が沸いてカレーが暖まるのを待っています(^o^)
蓮華岳がガスが晴れると顔を出します
まぁ冗談とも本気ともつきかねる味のビールをいただきながら座敷でストレッチです。
今回はストレッチを非常に意識しています久々に重い荷物を担ぐことと、明日の行程の長さがあるので、いつも以上に念入りにしました。
と、この時
ちぃにぃの内股がアッチチチチと痙り始めました。こんな経験いままでしたことありません
荷物が重いといっても、せいぜい25kgほどだったはずなんだけどね。
でも、標高差1300mを一気に登ってきたからかなり疲れていたんだろうね。

テントサイトからみた蓮華岳だよ
結構近く見えるけど、一時間くらいかかるかなって感じです
早速、受付を済ませてからテント場へと向かいます。
針ノ木小屋のテント場は小屋から針ノ木岳へ向かってすぐの所に
上段と下段に別れてサイトがあります。
上段側は北側の展望は良いけど、吹きさらしなのであまりお奨めできません。登山道のすぐ横になっているしね。下段側は稜線の南側にあり、南風が強くない限り風も大丈夫な感じです。
さらに、晴れたときはまさに北アルプス南部の大展望台に早変わりって感じの場所です。
↑あと少しだよ〜
↑イワギキョウが咲いていたよ

この小さい沢が最後の水場です
時々ガスにまかれながら、かと思うとガスがすっかり取れてかなり上の方までよく見えたりを繰り返しながら思っている以上に標高を稼ぎ、ヤマクボ沢を渡り、針ノ木峠と向かう最後の急登の取り付きにたどり着きます。
そろそろ稜線が見えてきました。
このあたりに
水場のマークがあるんだけど、その印はありません。岩の隙間から水がちょろちょろと流れているのでこれが水場なんだろうな思いつつも、ちょっと不安だったので水くみをせずにそのまま山頂を目指します。
後で聞いたんだけど、こ
の場所が最後の水場みたいです。小屋の人曰く「あの水を飲むのを嫌だという人もいれば、良いと言う人もいます」というなんとも微妙な表現をしていましたけど。
で、ここから針ノ木峠までの最後がまた急登なんだよね。
←時々ガスが出てきます。
左側に雪渓が残っているのが解るかな?

途中こんな感じに崩れている場所も出てきます。
ゆっくり慎重に行かないとね

このあたりに咲いていたアザミの群生は見事でした
あれだけ広い範囲にアザミが咲いているのは初めて見たよ
で、しばらくすると本格的な登山道になってきます。二つ沢を越えて、標高を稼がずトラバース的にしばらく歩くと大門小屋に到着です。
ここまでの時間は1時間20分程度。最初の一休みにちょうど良い感じです。
テント場もあるので、初日のお昼過ぎなどに扇沢に到着した人が宿泊して翌日上を目指すという感じの立地かなって思いますが、さてどうでしょうか。


準備中だよ〜

お花たちも咲いていましたよ


風も穏やかなのでお外でお食事タイムです
ゴクゴクゴクと美味しいはずのビールを頂きます・・・・・美味しくないぞ・・・・・
いやー参ったよ。生ビールのガスの量などを調整していないのか、それとも生ビールが古いのか、当然ホースは洗浄していないと思うけど、美味しくありません(泣)
ビールは美味しいけど、エビスのおいしさではありません。1000円も払ったのに〜
なんてね(笑)
テントサイトはこんな感じです
で、先ほどの水場から約20-30分で針ノ木峠に到着です。目の前に小屋があります。
その小屋には、なななんと、うれしいことに「エビスあります」の旗があるではないですか〜
いやーここまで頑張ってきた甲斐があったとはまさにこのことかな(^o^)
このあたりはチングルマが群生してました。
きっと夏の盛りはもの凄いお花畑になるんだろうね〜
ノドを高巻く場所に来ました。そこそこに楽しい岩場が続きます。ほぼ直登するような急な斜面をよじ登ります。
でも、手がかり足がかりがたくさんあるので意外に簡単だよ〜

で、このあたりにはお花たちが沢山咲いていました。
徐々に高山のお花たちになってきたって感じかな

ウサギギクも沢山咲いていました

アップするとこんな感じです
ほとんど雪は残っていないよね
まぁこの時期が一年でも一番雪が少ない時期だからね

時々ガスが晴れて、上の方まで見ることが出来ます。
上の狭くなっているあたりがノドなんだろうね

カラマツソウかな
コイツもかなり群生していたよ

やっと登山道らしくなってきました

こんな感じのオブジェ?もあったよ〜

最初はこんな感じの登山道をダラダラと歩きます その1
ということで、本日はこれにて終了ということで、早速小屋にビールを飲みに、、、いやお食事を摂りに行くことにします。
山で飲むビールは美味しいんだけど、高いのが難点だよね。
ここも例に漏れず、生は1000円します。
でもエビスだし良いかと思って、しっかり「生二つ」と頼みます。
で、座敷の食堂に入ってけいこと乾杯!
↑本日の目的地に到着しました
←高巻きの部分を越えて、沢をトラバース気味に歩きます。
斜度はきついけど、危険はほぼ有りませんよ
準備完了して、まずは扇沢の駅まで散歩気分です。扇沢の駅で水を汲み、用を足してからスタートです。
ちなみに
扇沢駅の水は美味しくありません(^o^)
正直に言うとまずいです(爆)
    
↑おいしそうかな(^o^)

最初はこんな感じの登山道をダラダラと歩きます その2
まず向かうは針ノ木大雪渓へと向かうルートです。熊出没注意の看板が掛かっていますが、そんなのを気にしていたら山には登れませんって。
天気は晴れだけど、山腹から上にかけてガスがかかっています。でも、所々明日に歩くであろう稜線が見えます。
しかし、稜線までが高いこと高いこと。あそこのレベルまで上がると思うとちょっとうんざりします。
そうそう、針ノ木小屋の南側(テント場)では携帯電話(FOMA)がバリ3でしたよ。
最近docomoさんは結構頑張っているみたいね。ちなみに小屋の中は圏外だったよ。