自分なりに今回の事故について民事と刑事ということを少し考えてみてみました。
これは事故後に色々な経緯があった中で徐々に自分の中に作り上げられてきたことであり、自分なりにはある一定の理解をしたつもりでいることです。、、、が、しかし、もしかしたら論理破綻しているかもしれない恐れはたぶんにあるのでその節はご容赦を。
まずこれを考えるきっかけとなった事についてから
ちぃにぃに追突した加害者の刑事罰は
業務上過失傷害で罰金15万円 懲役とかは一切無い。行政処分は9点で60日免停というもの
ちぃにぃの事故の状況、怪我の具合などを勘案した場合、道路交通法上なのか解らないが普通は
罰金50万円(上限)懲役2-3年執行猶予付きとかいうことになるのが普通みたい。行政処分は下手すると一発取消なんだよね。
しかしながら、警察の色々な手続きの問題であるとか、一事不再理の原則だとかがあり、
事故の大きさの割には非常に低い量刑で刑事は決着してしまった。
この事について、納得が行かず
栃木県警、茨城県警、検察を巻き込み数ヶ月にわたる戦いを行ってきた経緯がある。
しかしながら一度確定した刑事罰は変更することができないという原則がある以上それ以上どうすることもできなかったというのが実際であった。
ここでちぃにぃが考えたこととして「
これだけの犯罪(あえて犯罪というが)を犯していて、それに対する正当な罰が下されないというのは納得がいかない」ということであった。
しかし、この思いというのは被害者側の感情の問題であり、
刑事罰というのは法治国家である日本国がその国内で罪を犯した人間に対して法律で定められたことをもとにして量刑を決定するというものである。
その為、被害者の感情というのはほとんど考慮されないという事が現状である。
最近このあたりが色々と問題になり、飲酒事故の際などの道交法の改正などの流れに繋がっている。が、しかし、
刑事罰の本質的な内容が変化しているわけではないと思っている。
どういう事かと言えば、犯した犯罪に対する量刑が妥当かどうかという冷静な議論の上で判断されるということ。
要は個々の被害者の感情とは別次元のルールで判断されるものであるということ。
これは被害者側の感情的には絶対に納得がいかないことではあるが、
これがこの社会のルールである以上、そのルールの中で色々守られている事などを考えたときには例え納得がいかなくても「理解」はするべきことだと思っている。
ここの所の折り合いを付けるのが非常に困難だったんだよね。
しかし、もし個人的な感情でそのルールに納得がいかないなら、そのルールを変えるための運動をするべきであるということ。まぁなかなか理屈と感情は一致しないので、みな悩んだり迷ったりしているんだと思うけどね。
で、この
個人的な感情の憂さ晴らしをする(笑)のが民事ということだと思っている。
民事とは
当事者間の直接的な争いになるわけだ。
まずはどちらが悪いかということを客観的に争う事になる。交通事故の場合は、責任割合を争うところから始まるわけだ。次に、白黒はっきりさせたところで、被害にあった色々なものについての罰を相手に請求するわけだ。例えば謝罪広告を出すとか、例えば賠償金を支払うとかということをね。
怪我をした場合であれば、その治療費。心に深い傷を負った場合は慰謝料。何らかの損害が残る場合は損害賠償などなど。それを白黒はっきりさせた責任割合に応じて相手に払ってもらうと言うこと。
ここまで話をするとみな思うのが、「
要は金か」という事。
確かに結果から見ればそうなのかもしれない。しかし
実際に被害に遭った立場からすると実はそうとばかりはいえないこともあるんだ。
少し前に友人で医療事故によって愛する人を奪われたという事件があったんだ。その時にその友人と話をしたんだけど、その友人は「裁判などで勝利してお金をもらっても、もうもとには戻らないから。裁判を起こすのは・・・」という様な事を言っていたんだ。しかしちぃにぃはこれは違うと思っている。もしかしたら事故をおこした事による刑事罰は下るかもしれないが、刑事罰はあくまでも法律に反しているかどうかという事に対する責任を問う物であり、
道義的な責任とか(例え法律に反していなくても)結果として事故を犯してしまった事に対する結論は民事でしか問えないと思っているんだ。その結果として損害賠償をはじめとする「お金」が入ってくるわけであり、お金を得たいために民事裁判を起こすわけでは無いと思っている。少なくとも自分はね。ちぃにぃの本心としては、お金なんかいらないから、事故の起こった前の状態に戻してくれ。自分も家族も周りの人たちの心の傷も含めて。というのが真情なんだ。
でもそんなの現実的ではないから、世の中この様な事に対する責任の取り方としてお金を支払うということしかできないから、それを、その多寡を争うことになるわけだ。
なんかまとまりが無くなってきたけど、要は
民事と刑事の最大の差は、当事者同士が向き合えるか否かと言うことになると思っている。
しかしながら、裁判という手続きになってしまうと、加害者が裁判に出廷するわけでもないし、更に相手の保険会社が出てくるわけでも無いし、さらに結局はお金の多寡を争うだけになってしまうような気がするんだよね。
なんか納得がいかないけど、しかしながら気持ちを切り替えて、相手の罪がどうのこうのいうより、自分自身の気持ちをすっきりさせるために精一杯の努力をして、一円でも多く賠償金等を取ろうと思っているんだ。
なんだ、結局金が欲しいのかなんていわないでね(^o^)
賠償額の請求をするという行為、またその金額の多寡を争うことに対して、言われなき罪悪感を持つ人もいるんだから
まぁ
ちぃにぃはお金をもらうことに対して罪悪感なんて全然持ってはいないけどね(笑)
ということで、刑事と民事の差について色々と考えてみました。
  終わりへの道のり