2007GW海上で結んだ西日本周遊の旅 五日目
      
5月2日(水) 
朝起きると雨がポツポツ降っています。ほとんど霧雨みたいな感じだけどね。
やはり昨日のうちにカルストまで足を伸ばして大正解でした。簡単な朝ご飯を済ませて、チェックアウトしにいきます。

雨は路面が濡れている程度です
ついでに、高知市内の大きなオートバイショップを尋ねます。ナンのためかというと、チェーンを交換するためです。
明日は
剣山スーパー林道をかっとぶ予定だし、それ以降も我が家まで一体何キロ走るかわからないので、このままの状態で最後まで走るのはちょっと不安だったしね。ちょっとお疲れ気味ということもあったので、今日一日はのんびりすることにしようかと思ったことも重なったし。
数件のバイクショップの電話番号を確認してから高知市内を目指します。
あいにく空模様は少しだけ雨って感じ。でも天気予報は晴れなので、この周辺だけがガスがかかっているだけと判断して、雨雲装着せずに出発です。寒いのでオーバーパンツだけは履いていたけどね。
道を進むと、
吉村寅太郎さんの銅像が有ります。やはりここに寄らねばなりません。吉村寅太郎は幕末に天狗党という急進的な思想を持ったグループのリーダーです。彼の存在がなかったら幕末の歴史も少しは変わったのではという人もいるくらい、かなり影響があった人です。
で、ここで初めて何故彼が天狗党というグループの名前を採用したかがわかりました。この辺りの高原を天狗高原といい、
高知県の軽井沢なんて行っている人もいるくらいだと。別名では高知県のチベットという人もいるけどね(笑)

出発前に一晩だけの我が家を撮影して
なんて事を思いながら銅像をぐるっと回ってから、いざ高知市内へと向かいます。
ライダーズイン雲の上から
高知市内まではバイクで順調にいけば1時間30分もあれば到着してしまう位の距離です。
少し走ると少し大粒の雨が落ちてきます。道の脇ではライダーがカッパを装着しています。でも
ちぃにぃは晴れるという確信があるので、そのまま走り続けます。
数分も走ると案の定、空が晴れてきました。後でテレビのニュースを見たんだけど、
その日は天狗高原のみがガスっていて、高知県のそれ以外の場所は全て晴だったんだってさ。野生の感がばっちり当たったよね。
途中、街中に入ると信号が多くて、少し嫌になりながらも走り続けます。と、いよいよ太平洋が目の前に現れます。青空と広い海が見事です。
しばらく走り続け、向かうは当然のことながら
桂浜です。
高知に来て、桂浜に行かずして何処に行くかというほどの場所、、、だと思っています。
バイクを駐車場に止め、桂浜まで散策です。まずは龍馬さんの銅像の前で記念撮影です。なんか人が写真を撮影しているのに、唯我独尊状態の人が全然場所を譲ってくれないのでちょっとイライラしながらも無事撮影完了。続いて海辺へと向かいます。
幕末、
土佐の志士達も同じ海を見ていたんだよね。やっぱり感慨深いよ。やはりここは来なければならない場所の一つだよね。

龍馬は何を見ているんだろうね
もし彼が凶弾に倒れていなければ日本の歴史は本当に変わったかもね(^o^)
↑                               ↑
天気が良かったこともあり、本当に海がきれいでした。
桂浜って、イメージからすると何キロもの海岸線が繋がる砂浜なのかと思いきや意外に狭いんだよね。
一通り散策して、お土産を購入して、駐車場に戻ると「ドドドドドドド〜」という例のエキゾーストが響いています。
10台ほどのハ○レー軍団です。ナンバーがちらりと見えたんだけど、沖縄ナンバーではないですか。ちょっと珍しいよね。
でも、うるさすぎです。あの音がよいという人がいるかもしれないけど、とにかくうるさすぎです。しかもしれが10重奏状態。
ちぃにぃは
うるさいバイクへたなくせして大きなバイクに乗ってブイブイ走っている奴ら大嫌いなんです。なんてね(^o^)
やっと静かになったところで、次の目的地である「酔鯨」へと向かいます。
知っている人は知っている、高知県を代表する酒蔵です。けいこからお酒のお土産の購入を頼まれたので、立ち寄ります。
事前に電話で連絡を入れると、快く「お待ちしてます」という暖かい言葉が。気をよくしながら酔鯨への道を進みます。
途中小さな看板が目に入ります。
またです(笑)。「長宗我部元親公の墓」の看板です。
立ち寄らないわけにはいきません。だって彼が居なかっら幕末の土佐は無かったんだよ。ちぃにぃは山内一豊には少し抵抗があり、どちらかというと長宗我部さんの方が好きなんだよね。
で、お墓がある階段の下にバイクを止めて、参拝して帰ってくると、そこにはおばさんが待っていました
ちぃにぃのバイクを見て「土浦ってどこ?どこから来たん?」「茨城です」「遠くからよぉ来たね。おまけに阪神ファンでしょ」って。
確かにちぃにぃの荷物(小さな箱)にタイガースのシールがしっかり貼っているのでバレバレです。
少し話をすると、おばさんは大阪出身で高知に嫁いで来て、
大の阪神ファン。しかも息子さんもライダーということ。あとこれは言わなかったけど、どうも長宗我部を敬う元親会とかいう元親さんを祭っているグループに所属しているみたいなんです。
ライダー、阪神ファン、元親公への参拝と重なったのでうれしかったようです。ということで、
冷たい缶コーヒーを「どうぞ」と渡されました
ちょっとうれしい出会いです。
だから旅は止められないんだよね。
気持ちも良いまま、酔鯨の事務所へと向かいます。
事務所に入っていくと、蔵の人たちが「ようこそ」と大歓迎です。欲しいお酒を購入して、足摺岬で購入したお土産も一緒に自宅に郵送してもらうことにしました。
ここ酔鯨では酒の仕込みの様子を事前に予約しておくと見せてくれるそうです。当然試飲付きです。但し「車でない人だけですけどね」と釘を刺されましたが(笑)
↑事務所と酒蔵とかが隣接していて、非常に狭い場所でお酒を造っています。
ちょうどお酒を瓶詰めしている最中でした
今度来るときは是非予約して来てみたいと思います。酔鯨の人たちはとても親切で、感じがとっても良かったな。
ますます上機嫌になってしまいました。
←酒蔵は車で走っていると見落としてしまうかもしれない程の街中にあります。
道も狭いので駐車場とかあるのかな?
さて、これからどうするか。まずは朝教えてもらったバイク屋さんへの連絡を取ろうと思い、とりあえず高知の中心部に出てから行く場所を探します。
電話番号のみで住所は聞かなかったから、中心街からなら何処へでも行けると思ったしね。"
とうことで、目指すは「
はりまや橋」です。高知駅の少し南側にある、車で走っていたら通り過ぎてしまうような場所に有ります。
歩道にバイクを止めて、記念撮影後にバイク屋さんへと連絡を取ります。チェーンの在庫を確認してからバイク屋へと向かいます。
←ここは交差点の近くで交通量も多く、しかも車道から10m弱ほど入ったところにあるので、歩きで行くことをお奨めします
ここ、高知県も路面電車が走っているので車線のどの部分を走って良いかやはりとまどいます。道を走っていると一台の車が渋滞している車の横のガラガラの線路上を我が物顔で走っているしね。
あれって違反なのかな?誰か知らない?
中心部から数キロ離れた場所にあるオートバイやさんに無事到着して、チェーンを交換してもらいます。
交換工賃込みで10075円でした。

路面電車が交差点で
信号待ちしてる時に撮影しました。
↑今回お世話になったバイクやさんです
↑この旅二回目のガレージ入りです
↑メカのお兄さん ありがとね
交換してもらう間に、オヤジからメールの送り方の問い合わせが自宅にあったと言うことをけいこから聞いていたので、電話でお話をします。おやじもまさか高知から電話しているとは気がつかなかったみたいだな。なんてしている間に無事チェーンも交換完了。
これで、
相棒のことで心配することが全て無くなったので一安心。でもその分お財布が少し寂しくなってしまったのはちょっとね。
でも、帰ったらチェーンはどのみち交換が必要だったからまぁこれもよい記念になったかな。
さて、バイクの整備もほぼ完了。しかも時間もまだ午前中。ちぃにぃの普通の思考回路からすると、海沿いを突っ走り、室戸岬へ立ち寄り、それから本日のキャンプ予定地である月ヶ谷温泉へと向かう、なんていうルートを取るのが普通の考え方。
って、
そんなヤツいないよなんて突っ込みはなしにしてね。本当にやりかねない人がここにいるから(笑)"
でも、冷静に考えてみて、それはいくら何でも走りすぎになってしまうなと思い、やはり当初の予定通り、今日はのんびりとすることにしました。
で、向かった先は龍馬の生誕跡地。以前立ち寄った事があるけど、詳しい場所が解らなかったので、この辺りだろうと道を曲がるとそこには「龍馬の生まれたまち記念館」(入場料400円)がありました。
まぁたまにはこんな所を見てみるのも良いかと思い、バイクを止めて中に入ります。ここはいわゆる地域センター的な要素も兼ね備えている博物館?展示場みたいなところ。
幕末の土佐城下町の様子などを龍馬を中心とした人たちをベースにおいて説明しています。無料の案内人さんみたいな人もいたようです。

ちぃにぃは、一人であちこちの展示物などを見ながらのんびりと過ごします。それからすぐ近くにある
龍馬の生誕跡地へと足を伸ばします。
無事記念撮影を済ませたので、お昼ご飯と観光をかねて、高知城の近くへとバイクを走らせます。といっても、目の前なんだけどね。
高知城の近くにバイクを止めて、まずは腹ごしらえです。先ほどの龍馬の記念館を出るときに教えてもらった「ひろめ市場」といういわゆる屋台村の様な場所へ行きました。色々なお店があったんですが、やはり高知に来たら鰹のたたきということで、前日も食べましたが、今日も頂きました。
やっぱり美味しいね。ここひろめ市場にはインターネットコーナーという場所があり、端末をWin×2台とMac×1台設置してあります。
←山内容堂さんの生誕の地
ここ
高知もちぃにぃ好みの場所なので、道草くってばかりです
今度じっくり来ないといけないな

鰹のたたき停職が800円でした
観光スポットを検索したりするのに使うことを想定しているみたいです。最近は本当にネットが身近になっているよね。まぁ下手な案内人を置いておくより安上がりだしね。
ちょっとブログに書き込みをしてから、高知城へと向かいます。
高知城の詳しいことは高知城の観光案内でも見てもらえればよいから省略です。
一応天守閣には登ったんだけど、意外だったのは海が見えなかった(遠くには見えたかもしれないけど)こと。なぜだか解らないけど意外に思ったんだな。
それにしても、暑かったな。毎度思うんだけど、
オフパンの下にタイツをはいて、オフブーツでしょ。しかもプロテクターしまくりでしょ。ジャケットなどは脱いでいくのは当たり前としても、決して観光する格好ではないんだよね。
でも、この格好では無ければ走りたくないし、微妙なところかな。
一通り見て回ったし、そろそろ本日の目的地である月ヶ谷温泉キャンプ場へと向かいますかということで、高知市を後にします。
途中にある大きなスーパーで二日分の夕食を買い込みをして、奥地へと向かいます。実は
今回の旅では、メインの食料は持参していたので、副食品系のみ現地調達という方式をとりました。こうすることで無駄な夕食代がかからないんだよね。現地の商店などで購入するとかなり高いしね。
でも、
ビールは当然現地調達だけどね。
市街地では結構車も多かったけど、少し街から離れると至って快適快適。良いペースで走って行きます。
途中、奥物部のライダーズインを横目に見ながら、翌日のためにガソリンスタンドを確認しながら走ります。
これが実に重要なんだな。何故かというと、スーパー林道は片道90kmほど有ります。しかも大部分が未舗装路。しかも一人で走ります。当然かっとびモード全開になります。そうすると必然的に燃費が悪くなります。燃費がリッター25kmだとするとリザーブ抜きで175km。リザーブ入れて往復ギリギリということになります。実際にはもっと燃費が悪くなると思うから、往復するのは勇気というか無謀さが必要になってしまいます。
って、この時点でスーパー林道を往復することを決定していたかと言うと、決してそんなことはないんだけど、大きな可能性としてあり得る選択だとは思っていたからね。
ということは、片道走り終わったときには念のために燃料を補給しておいた方が安心ということに。でも、スーパー林道の西側も東側も山の中なので余り大きな街は有りません。従ってガソリンスタンドの存在は非常に重要になるわけです。
それで、林道より西側と東側に2軒ほどのスタンドを確認しながら、月ヶ谷へと向かいます。
ちなみに林道の西側出口から、西側へ向かうと20kmほど走ったところに1件。東側は数キロ先に1件、その先はまた数キロ先に1件スタンドがあります。但し、営業日時は要確認してくださいね。
今日の目的地へと残り後30kmという地点まで来たときに、妙に疲れてしまっていために何もない場所で小休止です。普段なら、あと30分も走れば到着するときに休むことなんか無かったんだけど、しかも本当の道ばたで。やはりこれまでの疲れがたまっていたんだな。
だって、
毎日400km以上、朝から夕方まで走りづめで、しかもしっかり観光もしているんだからね。
チョコとか毎日豆から落としているコーヒーなどを飲みながらほっと一服。結構疲れたな。

目的地へ無か途中にある、トンネルの交互通行のための信号です
珍しいでしょ
少し元気復活したので、残りの道をひた走り、無事キャンプ場に到着です。早速テントを建てて、川を渡った対岸にある温泉へと向かいます。

目的地の月ヶ谷温泉に到着
川に沢山の鯉のぼりが泳いでいるのが目印です
ここ月ヶ谷キャンプ場は以前スーパー林道に来たときにも基地とした場所。林道東側入り口からもっとも近いキャンプ場で、温泉まで歩いていけるという非常に立地条件の優れた場所です。しかも徳島市内からも非常に近いためファミキャンも多く、設備も整っているんです。でもその分予約しないと一杯になってしまう可能性もあるんだけどね。

今回発の連泊です
今日は連休初日なのでまだサイトは混んでいませんでした
で、お風呂に向かうとホテル前でおじさんに話しかけられました。どうも、以前ライダーだったようで、スーパー林道行くのかとか色々とお話しをしました。ちょっと話し好きそうな感じで長くなりそうな感じだったので、うまいタイミングを見計らって脱出成功で、お風呂へザブンです。

こんな川にかけられた簡易橋を渡って

階段を登って

こんな通路を歩いて
↑対岸の我が家を見ながら
←温泉に到着です
↑名前は解らないけど、こんなお花が
沢山咲いてました

フロから出てきて、食堂で生ビールを頂きました。結構元気復活です。
でも
さすがに疲れた顔しているね(^o^)

帰り道はこんな感じでライトアップされてます
サイトに戻ると、隣のテントの住人がCRM250ARで帰ってきました。なかなか乗り手かと思うと、どうもオフ車は初心者みたい。何を買うかと考えた末にCRMにしたというツワモノ選択ミスだと思うけどどね(笑)
一緒に夕飯を食べながらおしゃべりしていると、今度は
Newセロー君のお出ましです。ちぃにぃの横にテントをはり、飲み会にいざ参戦。という前にお風呂に行ってくると川に向かいました。すぐに戻ってきたと思ったら、キャンプ場利用者は夜8時でフロ終了だとか。
皆さんも気をつけましょうね。ってこんな時間になってからキャンプ場に到着するヤツは居ないかって。いやいたぞ、
某お姉さんとか(爆)

きちんとおつまみも作ってます
夕食(メイン)を撮し忘れた

ビールと食事で元気復活かな
まぁ、夜八時以降に到着するほうも悪いけど、ホテルならもう少し遅くまでお風呂は入れても良いではないかと思ってしまいます。ということで、そのまま飲み会に参戦です。
色々と話をすると
Newセロー君もオフ車はどうやら初心者みたいです。オンの経験はかなりあり、四国も何度も来ているというんだけど、オフ車で林道は3回目ということでした。
色々と楽しいお話しをしながらあっという間に夜も更けてきます。ちぃにぃはいい加減疲れていたのと、明日は林道往復の予定なので、10時過ぎには就寝。明日に備えます。
彼らはそれから夜中の一時頃までおしゃべりしていたそうです。若さにはかないません。ちなみにNewセロー君が27歳、CRM君が30代前半とのことでした。
本日も盛りだくさんな行程で、走行距離は今までで一番少ない250kmでした。

いやぁーなんか走り足りないような気がしてしまいます(爆)