ぼくの細道 Feel and Meet　日本半周ツーリング

中国地方は今まで車で駆け抜けた事があるだけで、地図の上でしか見たことが無い場所ばかり。
高速道路も一体どの様になっているのか全然把握できない。
街と山と谷とが交互に現れ、非常に違和感がある。関東では「山」が遠く、「山」が高い。
でもこのあたりは「山」が近く、「山」が低い。その代わり、道はとってもわかりやすいのがＧｏｏｄ。

まずは樹齢９００年とも言われている菩提寺の大銀杏の木を見に行く。この銀杏の木は一体何故こんな形になったのかという位不思議な枝分かれをしており、おまけにでかい。
木は年輪の数で樹齢を計算するのに、何故樹齢が想像できるのかちょっと不思議。恐らく古文書などの記録などから想定しているのだろう。でもそれにしても一体誰がこの樹齢を決めたのか知りたいな。

すぐ横に足湯があり、女性はこちらかな。でも男どもも沢山足湯に浸かっていた。もったいない、折角いいお湯なのにね。
我が家の野湯禁止令もなんのその、早速お湯に浸かってのんびりまったり。うーん満足満足。
そろそろ良い時間となってきたので鳥取砂丘へ向かう事にする。

ここから、一路三朝温泉まで一走り。天気も良く、下り坂の予報が大外れとなりラッキー。日本海に近づくにつれ晴れてきている。でも怪しげな雲も少しあるので明日はやばそうだな。
三朝温泉はラジウムの含有率が世界一の温泉。周辺地域ではガンの発生率が全国平均の１／２とかいう統計も有るそうだ。ここには河原にある無料の露天風呂を入ることが目的。ＧＷ中のためもあり、車の数も非常に多く、渋滞となっている。うまくバイクを止め、お風呂セット（タオルのみ）を持って早速橋のたもとにある湯船へと向かう。湯船は橋のすぐ下にあり、一応すだれで目隠しをしているが基本的に丸見え状態。最近は周りの目なんか全然気にならない。お湯に浸かるのがとっても大好きになってしまっている。ほとんど病気と言われてここ何年。でも一度はまるとやめれらません。

鳥取へ向かう道は快適な道。約一時間くらいで鳥取市内に到着。天気がとても良い。
日差しも柔らかく「山陰」という地域名がそぐわない気がする。
市内で買い物を済ませ、鳥取砂丘近くの「柳茶屋」というキャンプ場に到着。ここは嬉しい事に無料のキャンプ場。でもバイクは乗り入れできないのが玉に瑕。
明日の雨を予想して、東屋の近くにテントを張ることにする。設営をすませたら早速砂丘へと向かう。

砂丘の一番上は特に風が強く砂粒がとても痛い。海岸べりまで降りて、あとで相棒に日本海の経験を積ませてあげるために日本海の水を汲む。ここから砂丘を登り返すが、♪三歩すすんでにほ二歩さがる　の様な感じでハァハァ言いながらやっと砂丘を登り返す。
そろそろ日が落ち始め、先ほどとはまた違った雰囲気が漂っている。
海を見つめ、砂丘を見つめ、ボーとしながら一首

駐車場にバイクを止め、砂丘への小さい丘を越えるとそこはまるで日本では無いような風景が広がっていた。
しばし呆然としながら砂丘の風景に見とれていた。山に入り、普段では見ることが様な風景を見たときと同じような感動を受けた。
ここから海へと向かって歩き始めるが風がとっても強い。砂も非常に細かく、風に乗せられた砂が顔に当たって痛い。おまけにブーツの中にまで砂が入ってくる。周りの人たちは裸足で歩いている人がたくさんいる。
砂丘へ登ると目の前は海へ急な坂になっている。

サイトに戻り夕食を済ませ、明日の予定を地図を見ながらぼんやりと考えている。
雨だよなぁーとおもいながら、ラジオなどで天気予報を聞くとやはり雨の様子。太平洋が側はかなり強く降る予想が・・・ぢょうおうさまご一行は大丈夫かなと思いつつ。
盃を重ねながら、先ほど砂丘近くの売店で購入した絵はがきを取り出し、つれづれに思った事を書き始める。
年賀状以外にはがきを書く事なんて何年ぶりか。今の世の中、メールでの連絡が多いが、はがきもたまには良いかな。

夜８時過ぎから雨が降り出してきた。
明日の事を夢見つつ、眠りにつくことにＺｚｚｚ・・・
今日の走行距離　３０５ｋｍ
通過県　３県　（香川）－岡山－兵庫ー鳥取

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